このサイトについて

新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなど、日本国内の主な20の感染症の流行状況を調べられます。国立健康危機管理研究機構のサイトから、都道府県別の定点(医療機関)あたり患者数をGitHub Actionsで自動収集し、D3.jsで可視化しています。

一部の感染症は、定点あたり患者数について「注意報」と「警報」の基準値が設定されています。大きな流行が起きる手前が「注意報レベル」で、実際に流行が起きていることが疑われるのが「警報レベル」です。

それぞれの自治体は、保健所ごとに報告される定点あたり患者数を、この基準値と照らし合わせながら注意報や警報を出します。このサイトで収集しているのは保健所ごとではなく都道府県ごとのデータなので、実際の注意報や警報とは一致していない場合があります。あくまで参考情報としてご活用ください。


感染症の説明

新型コロナウイルス感染症

2019年12月に中国で見つかり、その後、世界的に大流行して多くの死者を出した。発熱やせき、体のだるさなど、さまざまな症状がみられる。多くは軽症ですむ一方で、基礎疾患のある人や高齢者は重症化しやすい。感染しても症状が出ない人がいて、そういう人から別の人に伝染することもある。予防にはワクチンのほか、部屋の空気を入れ替えることや手洗いが有効。

出典:国立健康危機管理研究機構

インフルエンザ

冬に流行しやすい。主な症状は発熱やせき、体のだるさ、頭痛など。一般的な風邪よりも全身の症状が強い。基礎疾患がある人や高齢者、小さい子どもでは重症化し、死ぬことがある。予防にはワクチンと手洗い、マスクが有効。

出典:国立健康危機管理研究機構

定点あたり患者数が10人になると、大きな流行が起きそうな「注意報レベル」で、30人になると、実際に大流行していることが疑われる「警報レベル」。10人を下回ると終息したとされる。

RSウイルス感染症

乳幼児に多く、主な症状は発熱や鼻水、せきなど。生後6カ月以下では重症化しやすく、とくに1カ月未満だと突然死にもつながる。基礎疾患がある高齢者も重症の肺炎になることがある。予防には手洗いやマスクが有効で、妊婦や高齢者向けのワクチンもある。

出典:国立健康危機管理研究機構

感染性胃腸炎

吐き気や腹痛、発熱などが主な症状で、乳幼児や高齢者では下痢による脱水で重症化することがある。夏は細菌、冬はウイルスによる感染が増えやすい。多くの場合は手洗いや、排泄物の処理に注意することで感染を防げる。

出典:国立健康危機管理研究機構

定点あたり患者数が20人になると、大きな流行が起きていることが疑われる「警報レベル」で、12人を下回ると終息したとされる。

手足口病

2歳以下の子どもで夏に流行することが多い。口の中や手のひら、足の裏に水ぶくれができる。髄膜炎や脳炎などになり、死ぬこともまれにある。予防には手洗いやマスクが有効。国内で使えるワクチンはない。

出典:国立健康危機管理研究機構

定点あたり患者数が5人になると、大きな流行が起きていることが疑われる「警報レベル」で、2人を下回ると終息したとされる。

水痘

9歳以下の子どもに多く、「みずぼうそう」とも呼ばれる。かゆみを伴う赤いブツブツが頭皮や体にでき、水ぶくれやかさぶたへと変わっていく。大人がかかると、発熱や体のだるさの後にブツブツができて、肺炎や脳炎で死ぬこともある。予防には手洗いやマスクが有効。1~2歳の子はワクチンの定期接種が受けられる。

出典:国立健康危機管理研究機構

定点あたり患者数が1人になると、大きな流行が起きそうな「注意報レベル」で、2人になると、実際に大流行していることが疑われる「警報レベル」。1人を下回ると終息したとされる。

突発性発しん

2歳未満の子がかかることが多く、高熱が3日ほど続いた後に赤いブツブツが顔や体にできる。まれに脳炎や脳症などの重い症状につながることもある。手洗いやマスクが予防に有効。国内で使えるワクチンはない。

出典:国立健康危機管理研究機構

伝染性紅斑

子どもに多い病気で、ほっぺたがリンゴのように赤くなることから「リンゴ病」とも呼ばれる。ほっぺたの後、腕や足にも編み目模様の赤い発疹が出る。妊婦が感染すると流産や死産にもつながる。予防には手洗いやマスクが有効。国内で使えるワクチンはない。

出典:国立健康危機管理研究機構

定点あたり患者数が2人になると、大きな流行が起きていることが疑われる「警報レベル」で、1人を下回ると終息したとされる。

ヘルパンギーナ

夏に流行しやすい。5歳以下の子どもに多く、熱が出た後にのどが痛くなり、口の中に水ぶくれができる。髄膜炎や心筋炎につながることもある。予防には手洗いやマスクが有効で、国内で使えるワクチンはない。

出典:国立健康危機管理研究機構

定点あたり患者数が6人になると、大きな流行が起きていることが疑われる「警報レベル」で、2人を下回ると終息したとされる。

流行性耳下腺炎

3〜7歳の子どもで多い。「おたふくかぜ」とも呼ばれる。耳の下がはれて痛むほか、発熱もある。ふつうは1〜2週間でよくなる。髄膜炎や精巣炎、難聴などにつながることもある。予防には手洗いとマスクのほか、患者との接触をさけることが有効で、ワクチンもある。

出典:国立健康危機管理研究機構

定点あたり患者数が3人になると、大きな流行が起きそうな「注意報レベル」で、6人になると、実際に大流行していることが疑われる「警報レベル」。2人を下回ると終息したとされる。

流行性角結膜炎

5歳以下の子どもに多いが、大人がかかることもある。夏に流行することが多い。まぶたがはれたり、目が充血して涙が多く出たりする。小さな子だと目の表面にある膜に穴があいてしまうこともある。患者の体液で汚れたものを消毒したり、よく手洗いをしたりすることで防げる。国内で使えるワクチンはない。

出典:国立健康危機管理研究機構

定点あたり患者数が8人になると、大きな流行が起きていることが疑われる「警報レベル」で、4人を下回ると終息したとされる。

急性出血性結膜炎

1〜4歳の子どもで多い。目に突然、強い痛みを感じて、光をまぶしく感じるようになる。目が充血したり、まぶたがはれたりする。1週間ほどで治るが、ウイルスによっては、感染から半年以上たった後に手足にまひが出ることがある。患者の体液で汚れたものを消毒したり、よく手洗いをしたりすることで防げる。国内で使えるワクチンはない。

出典:国立健康危機管理研究機構

定点あたり患者数が1人になると、大きな流行が起きていることが疑われる「警報レベル」で、0.1人を下回ると終息したとされる。

マイコプラズマ肺炎

冬に流行しやすく、幼児から若者までの世代で多い。発熱と体のだるさ、頭痛、せきなどの症状が出る。のどがゼーゼーしたり、胸が痛くなったりすることもある。予防には手洗いとマスク、患者との接触をさけることが有効。ワクチンはない。

出典:国立健康危機管理研究機構

クラミジア肺炎

激しい咳で、重症化することもある。子どもや高齢者に多いタイプと、赤ちゃんや幼児に多いタイプのふたつがあり、それぞれ病原体の細菌が異なる。前者の予防は手洗いやマスクが有効。後者は出産時に母親から伝染するため、妊婦の感染を早めに見つけて治療することが重要。国内で使えるワクチンはない。

出典:国立健康危機管理研究機構

細菌性髄膜炎

5歳未満と70歳以上で多い。脳や背骨の神経をおおっている膜に細菌が感染して起きる病気で、発熱や頭痛、吐き気などの症状が出る。重症化して意識障害やけいれんが起きることもある。予防には手洗いやマスクのほか、患者との接触をさけることが重要。国内で使えるワクチンはない。

出典:国立健康危機管理研究機構

無菌性髄膜炎

子どもに多い。脳や背骨の神経をおおっている膜にさまざまなウイルスが感染して起きる。発熱と頭痛、吐き気のほか、腹痛や下痢などの症状が出る。手洗いやマスクが予防に有効。一部の原因ウイルスにはワクチンが使える。

出典:国立健康危機管理研究機構

咽頭結膜熱

夏に5歳以下の子どもで流行することが多い。「プール熱」とも呼ばれる。発熱や頭痛、体のだるさ、のどの痛み、目の充血などの症状がある。生後1カ月に満たない子では重症化することもある。予防には患者との接触をさけ、流行しているときにはうがいや手洗いをするのが重要。アルコールの消毒は効きにくい。ワクチンはない。

出典:国立健康危機管理研究機構

定点あたり患者数が3人になると、大きな流行が起きていることが疑われる「警報レベル」で、1人を下回ると終息したとされる。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

子どもに多く、家庭内や学校で集団感染がよくみられる。流行のピークは冬と、春から初夏にかけてのふたつがある。発熱やのどの痛み、体のだるさや吐き気などの症状が出る。急に悪化して多臓器不全になることもある。予防には患者との接触をさけるのが重要で、手洗いやマスクも有効。ワクチンはない。

出典:国立健康危機管理研究機構

定点あたり患者数が8人になると、大きな流行が起きていることが疑われる「警報レベル」で、4人を下回ると終息したとされる。

感染性胃腸炎(ロタウイルス)

「ロタ」と呼ばれるウイルスが原因の胃腸炎で、3~5月に流行しやすい。6歳ごろまでの子どもに多く、ほとんどの子が5歳までに感染する。水のような下痢が出るほか、吐き気や発熱、腹痛などの症状がある。予防にはおむつを慎重に処理し、手洗いを徹底することが有効。ロタウイルスにはアルコール消毒が効きにくいが、使えるワクチンがある。

出典:厚生労働省

百日咳

激しいせきとけいれんなどの発作が出る。乳児ではせきが出ず、肺炎や脳炎になることがある。大人ではせきが長く続くが、症状が軽いため、感染に気づかれないことがある。1950年から予防接種が始まって感染者は減ったが、近年は接種後に免疫が弱まった人で広がってきている。予防には患者との接触を避けるのが重要で、手洗いやマスクも有効。ワクチンがある。

出典:国立健康危機管理研究機構

各感染症の解説は国立健康危機管理研究機構および厚生労働省の公開情報をもとに作成しました。医療上の判断が必要な場合は医師にご相談ください。